里見甫の住んでいた上海のマンション
上海で里見甫が8年間住んでいたピアスアパートを見つける。
確かに中庭があり、75年前はそぞかし豪華なマンションだったでしょう。
- 作者: 佐野眞一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/07/28
- メディア: 単行本
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●映画監督のマキノ雅広が初めて上海の里見の家を訪ねるくだり:
『里見は夕方にならないと起きないと聞いていたので、マキノは適当に時間をつ
ぶしたあと、虹口の乍浦路に面したピアスアパートに里見を訪ねた。ピアスアパー
トは壮大な建物で、中庭が驚くほど広く、マキノは度肝を抜かれた。同行した小
泉が、ピアスアパート全体が里見さんのものです、と言うのでマキノはまた腰を
抜かされた』(阿片王172P)
●作者が執筆のために訪ねた際の印象:
『七階建てのピアスアパートは虹口地区で一、二を争う高級アパートだった。外
観は薄茶色の化粧レンガで覆われ重厚な雰囲気を醸し出している。いまは浦西公
寓と名を変えているが、古色蒼然としたたたずまいは往時の面影をそのまま漂わ
せている』(阿片王183P)
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